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手術室

すべての人々に健康と福祉を

世界には「へき地」と呼ばれる場所が多く存在し、そのような地域では日々の生活環境だけではなく、いざという時の十分な医療体制が整っていない場合がほとんどです。しかし近年の5Gや6Gの次世代通信技術の発達とともに、遠隔医療の可能性が注目されています。​世界の人々の命を救うことができる可能性を、ASTモーターは秘めています。

「へき地」の存在

- 医療の手が行き届かない「へき地」

「へき地」とはその国や地域の山間部や離島にみられる場所のことを指します。その自然条件の悪さや都会へのアクセスの難しさを理由に、人が住む“まち”としての生産機能及び生活環境が十分に整っていない場合がその多くです。このような地域は日本国内で少子高齢化を原因とした「過疎地域」として見られるばかりではなく、世界ではアフリカ地域やアジア、そのほかにも南米などの開発途上国を中心に多く存在しています。それらの地域では十分な生活環境や医療体制が十分に整っておらず、お医者さんが一人も街にいない場合すらあります。救える人命を救えないこと以上に悔やまれるものはありません。人々が豊かに、つまり安全・安心に日々を生活していくためには生活環境を整えることのほかにも、そこに住む人たちが十分に医療を受けられる体制も確保する必要があります。

- 遠隔医療の可能性

遠隔医療の可能性

遠隔医療とはその名の通り、離れた場所から現代技術を用いて患者を診断・治療することです。その中でも「遠隔手術」の技術は各国で開発が活発になりつつあり、離れた場所からでも必要な人に最善の手術を提供し人命を救うことができる可能性を秘めています。また、2020年のコロナウイルスの蔓延を受け、昨今では非接触による医療提供の需要が急激に高まっており、手術支援ロボットの性能向上が求められています。

白内障手術

手術支援ロボットというとアメリカの「da Vinch®(ダヴィンチ)」や日本の「hinotori®(ヒノトリ)」が代表的ですが、そのメリットは手術を受ける“患者”と実際に手術を行う“医師”の両方にあります。

 

患者への最大のメリットの一つは、手術時の切開部分の大きさや出血の量についてです。手術支援ロボットは、ロボットの機械を入れる穴を数か所開けるにとどまるので、その分傷口や血を最小限に抑えることができます。そして手術時間も短く済むので、麻酔の量も抑えることができます。それらの利点によって患者へのダメージも最小限にできるため回復が早く、長期入院の必要もなくなります。

 

医師へのメリットもたくさんあり、患者同様に医師へのダメージも最小限にできます。彼らは、まるで患者の体内に入り込んだかのような感覚になる3Dの映像を見ながら手術を行うため、従来の手術よりも視界からくるダメージや疲れを抑えることができます。縫合や執刀等の細かい作業も、人間の手には不可能な角度の動きをロボットが実現するため、これもストレスがありません。そして、すべての作業時に手振れ防止機能がついており、手術時の人的ミスも最小限に抑えることができます。

 

これらのロボットを含む医療機器が、5Gや6Gの次世代通信技術とともに発展していくことで、「へき地」に住む人々にも医療機会を提供することが可能です。たとえその地域に技術者がいなくても、手術支援ロボットがあるだけで精度が高い手術を施すことができます。世界のどこにいてもそれが可能になるので、今以上に多くの命を救うきっかけになるでしょう。

ASTモーターと医療

- ASTモーターが実現する未来の医療

ASTモーターはその使用するASTコイルの大断面積化により、電気抵抗値を従来よりも大幅に下げることができました。これにより大電流を一気に流すことができるため、今までにない高出力性能や応答性を出すことが可能です。この性能はファクトリーオートメーションや産業機器などのパワーを必要とする現場だけではなく、繊細な動作を必要とする手術ロボットにも応用することができます。

 

応答性とは、「反応の速さ」です。例えば、あるロボットに「右を向け」と指示をしたとき、そのロボットが右を向くのに5秒かかるか1秒かかるのか。これは大きな差です。とりわけ人の命を左右する場で使われる手術支援ロボットにとってはわずか「0. 1秒」の差でも、まったく違う結果を生むことがあります。人命救出をできるかできないかの大きな境目に使われるモーターだからこそ、その応答性を必要としています。

4kW EV用モーター​ 応答性・ピーク出力持続性能比較例

グラフ日本語.png

→ASTモーターが採用しているASTコイルは大断面積であるため、一度に多くの電流を出すことができます。これによりある一定の出力にたどり着くまでの速さが向上しました(応答性の向上)。

ASTモーターは、従来のモーター(巻線コイル使用)がある一定の出力を出すのにかかる秒数よりはるかに速くモーターを立ち上げることができます。これは応答の速さを示し、繊細な医師の指感覚を再現するためには非常に欠かせない進化です。使用しているASTコイルの大断面積により抵抗が小さくなり、大電流を流すことができるようになったからこそ実現できる未来です。モーターを作るこの会社からも、救える命がたくさんあります。

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